女性の先生に習いたい

ここ数年、女子のレギュラーツアーでは華やかな若手プロが大活躍しています。それに伴いともすれば『オヤジのスポーツ』などと思われがちだったゴルフのイメージは刷新され、急速に間口が広がりました。ファッション性が重視されたゴルフウェアからは野暮ったさが失せ、女性誌で『ゴルフ婚活』や『ゴルフ合コン』の特集が組まれるほどに…。

入り口はどうあれラウンドするなかでゴルフそのものに夢中になる女性は少なくありません。意外に思われるかもしれませんが、実は昔からゴルフスクールの生徒の男女比はおおむね五分五分で、なんと近年では女性生徒数が男性を上回っているのです。スクールに通うならば同性である女性指導者の下で、と決めている女性ゴルフ愛好者も少なくないでしょう。

そこで女性アマチュアゴルファーが女性TCPの指導を受けるメリットをご紹介します。

男女の間には埋めがたい差がある

とあるレッスン風景を切り取ってみましょう。

男性がゴルフの先生の場合

ダウンスイング時に手首のコックを保つというのはスイングの基本です。きちんとコックをしていないとタメが出来ないため飛距離が出ません。そのため指導のさいにこのように指摘されることがあります。

しかしアマチュアゴルファー（特に女性）は肘から先の筋力が弱いため、どうしてもコックがほどけてしまいます。

では女性プロはこのハンデを筋力をつけることで補っているのでしょうか？　

答えはNOです。
男子が筋力を最大限に活かして球を飛ばす一方で、女子は別のものを利用して球を飛ばしているのです。
女子が活用するもの、それが『シャフトのしなり』です。

同じゴルフクラブでも、男女では道具としての扱い方が別物です。いうなれば男子は竹刀のようにクラブを使っており、一方の女子はムチのようにゴルフクラブを使っているのです。この時の女子プロのタイミングの取り方やインパクトのイメージこそ、女性アマチュアゴルファーの理想のスイングといえます。

このスイング感覚は女性指導者でなければ正確には伝えらません。
これこそが、女性が女性指導者にレッスンを受けるメリットです。