ゴルフスクールに通う目的を心に留めよう

忙しい社会人にとって、ゴルフの上達をめざしてゴルフスクールに入会する場合、仕事のスケジュールや家事との兼合いなど自己都合を優先せざるを得ません。そのため指導者の選択に慎重を期するというよりも、そのスクールの立地や時間が合うコマに入会しがちです。

どのスクールでも、またどの指導者でもコーチングスキルが等しければ問題ありませんが、残念ながらその力量はスクールごとに、さらに指導者ごとにもまちまちです。

確かに自己流の練習を繰り返すよりは客観的評価を下してくれるコーチがいるぶん安心感はあるでしょう。レッスンを受けている間に好きなゴルフを気の合う指導者のもとプレイし、楽しい時間を過ごせれば充実感もあるかもしれません。

ただし、ゴルフの醍醐味はラウンドです。
ラウンドで少しずつでも上達を実感できるからこそ楽しいのではないでしょうか。
いくらゴルフスクールに通っていても、ラウンドでその効果を実感できなければスクール通いは惰性になります。

「スクールに通っているのだからそのうち結果は出るだろう」と通い続け、なおも効果を感じられないまま「先生や同じクラスの人たちと喋っているだけでも楽しいし……」と『ゴルフ上達』という本来の目的から脱線してしまっては本末転倒。何よりこれは金銭的にも、時間的にも非常に勿体ないことです。
だからこそスクールと、そこに所属しているレッスンプロの背景には気を配るべきです。

ネット検索でスクールを選ぶさいのチェックポイント

ゴルフスクールに通うさいに情報源となるものは何でしょうか。
一昔前は情報が限られていたため、広告や近しい人からの口コミ、そしてスクール自体の知名度から選ばざるを得ませんでした。しかしWEB全盛の現代にあって、多くの人がスクールが運営している公式ホームページをスクール選びの基準にしています。
そこで必ずチェックしたいのが所属スタッフの紹介ページです。多くの場合、簡単なプロフィールのほか保持資格に関する記載があるはずです。

では、『ゴルフの先生』たちが具体的にどんな資格を保持しているのかまとめてみましょう。

・JGTOツアープレーヤー(ツアーメンバー)
・PGAトーナメントプレーヤー(トーナメントプロ)
・PGAティーチングプロ
・LPGAツアープロ
・LPGAティーチングプロ
・USGTFティーチングプロライセンス
・JGRAレッスンプロ(JGRA公認インストラクター)
・SGA公認インストラクター
・NGFプロインストラクター
・ゴルフインストラクター
・アメリカで●●(有名レッスンプロ)に●年師事
・ゴルフ歴●年、スコア●
※()内は実際にホームページに載っていた別称です。

私たちからみると同じ『ゴルフの先生』であっても、実際に保持している資格にはこれだけの種類があります。

資格からは実際に接してみて分かる『先生』自身の熱意など人間性は分かりません。ただ、その資格を取得するためにどんな労力を払い『どれほどのコーチングスキルを身に着けているか』という指導技術力を測ることが出来ます。それが私がゴルフスクールを選ぶさいに資格を重要視したい一番の理由です。

では次項からこれらの資格について分析していきます。